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ダックスフントの足の本数

毎日小松菜を食べている。

 

小松菜は苦手だ。自分は割と好き嫌いは少ない方で、ご飯を美味しく頂けるところが数少ない長所であると考えているくらいだが、小松菜は出来れば敬遠したい食材である。

にもかかわらず、毎日食べている。多いときは1日2回。

これは私の住んでいる下宿がありがたいことに朝夕ご飯を提供してくださっており、それに必ず小松菜が含まれていることが原因だ。

私はからしも苦手なのだが、小松菜はからしに和えられて出てくる。正直しんどい。味もそうだが小松菜が自分になっていくように思われてちょっといやだ。しかし食べられないわけではないし、ダメ学生にご飯を作ってくれるおばちゃんへの感謝の方が断然大きいので「小松菜が苦手ですので控えていただけませんか」なんて絶対言えない。そもそも小松菜生活は2年目に突入しているので機会は完全に失われているのだ。

 

 

先日、友達と歩いているとき一瞬ミニチュアダックスフントを見かけた。そのとき、後に知ったことであるが、友達と私は同じことを考えていたらしい。

「このミニチュアダックスフントの足、6本ないか?」ということ。

直後、友達は「今のは6本あった」と自信に満ち満ちた表情で断言していた。

私はその後、律儀にミニチュアダックスフントを検索し、そいつの足が本当は何本あるのか調べた。画像で大量に出てくるダックス達の足は当然4本だった。犬とはそういうものである。

今日、調べた結果ミニチュアダックスフントとは4本足の生物であったと報告したところ、彼女も同じことをしており同様の結果に辿り着いたことを教えてくれた。

 

とんだ阿呆学生(しかも一人で阿呆なのではなくて仲間もいる!)と思われるかもしれない。

が、私にも義務教育を受けた分くらいの常識めいたものはある。小松菜が小松菜として体の一部になるのではなく、ビタミンCやカロテンとして体をつくることは知っている。犬の足が4本であることも分かっている。

 

しかしそう結論を急ぐこともない。あの日私たちを横切ったあの犬の足は6本だったかもしれない。体内に蓄積された小松菜の栄養素が指先に集まり再合成され、明日私の指は小松菜に限りなく近づいている、なんてことも有り得るかもしれないのだ、終わり