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坂道

日々激チャしている。

 

「激チャ」とは仲間内でよく使っている、「自転車を必死かつ猛スピードで漕ぐ」行為を指す言葉だ。自分は文化部に所属しているけれど、その辺の運動系サークルには負けず劣らずの運動をしているという自負がある。本当に毎日激チャしているのだ。そのため手にはマメが出来ているし(友達はこのマメのことを「チャリマメ」と呼んでいた)、膝から下はペダルにでもぶつけているのだろうか、原因不明の痣が絶えない。

 

時間に余裕を持って家を出ればこんなに必死に自転車を漕ぐ必要はなくなるのでは、と一般論に立って我が身を省みたこともある。しかしそう簡単な話ではないのだ。思い返すと自分は特に時間的制約を受けない帰り道などでも息を切らして爆走している。どうやら単純に自転車でスピードを出すのが好きらしい。ブログ更新が途絶えたら交通事故でどうにかなっていると考えてもらって良さそうだ。

 

そんなわけで今日も帰り道を激チャしてきたのだが、あと少しで家〜〜!!という場所に激チャ歴2年の私には少々キツイ坂道がある。そこで不本意ながらも自転車から降りた際、同じタイミングで道路の向かい側にいた女子高生3人も自転車を降りていたのが見えた。3人でだるそうに自転車を押している高校生を見るうち、中学校の時の部活の時間を思い出した。

 

辺りはかなり暗くなっていて、確かダッシュを終えた後だったと思う。みんなで芝の上で休憩しながら星を見ていた。誰かが人工衛星を指して「UFOだ」と冗談めかしてはしゃいでいた。自分はその時本心から楽しかったけれど、同時に「こうしていることもいつか忘れるな」と思って星をしっかりめに見ておいたような気がする。記憶とはそもそも不完全だし、これなんか何度も何度も再構築している類の記憶なので半分嘘みたいなものかもしれない。でもまだ忘れていない。大事な思い出は割と大雑把だったりする。

高校生たちも日々自転車を押して長い坂を帰ったことをいつか思い出すだろうか。そんな些細なことは思い出さないかもしれない。それはそれで美しいと思う、終わり