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骨髄

高校生の頃、骨髄バンクにドナー登録しようと思っていたことがある。

 

いつ死んでもいいと思っていたし、死んだ後に自分がどうされようが興味もないので、どうせなら有効に使って欲しかった。大学に合格したかったからちょっとでも善行を積んでおこうという邪な気持ちも少しあった。

その時は、骨髄バンクのホームページを寝る前にちらっと見たものの、手続きが煩雑であることと、確か年齢が足りていなかったことから諦めた。そしてそのまま自分がドナー登録をしようとしていたことなんて忘れてしまった。

 

そして今日、偶然にも骨髄バンクについてきちんと知る機会があった。

私は勝手に骨髄移植のことを脳死や心停止の後に行われるような臓器移植と似たものだと思っていたが、実際は全く違い、ピンピンしている健康体がドナーになるものらしい(そのため、冒頭の死んだ後にどうなってもいい、というのは全くの的外れだ)。

骨髄移植は、まず入院して自分が移植するに適した状態であるかを調べてから手術の段階に入る。手術では全身麻酔した上で、腰の辺りの骨に針を刺し、くるっと数回に分けて針を回しながら骨髄液を採取する。これを、場所を変えつつ数十から数百回行うという。

話を聞きながら、自分には出来ないと思った。私は採血をすると百発八十中くらいの確率で気分が悪くなってしまう。それなのに、骨に針を刺して、その針を回しながら、数百回.....。聞いているだけでちょっと厳しい。

 

今でもいつ死んでもいいと思っている。それなのに苦しんでいる人の存在を知っていてもなお、その人たちのために献血すら出来ない。いつ死んでもいいなんて大嘘で、自分のことだけが大切で大切で仕方ない。いつもは見えないふりをしている自分の浅ましさを急に見せつけられたようだった。いつも献血に行っている友達は、今日ドナー登録を済ませてきたそうだ。私はそうはなれない、終わり