小銃

市川春子 虫と歌 宝石の国 11巻(+9,10巻) を読む

虫と歌、初めて読んでから5年は経っているがヴァイオライトの話がようやく分かった気がする 小指を引っ掛けたって、すごい

宝石の国はフォスのことを考えてやる人がマジに1人もいないので驚愕した  やっと見つけた仕事がフォスを攻撃することでそれで仲間に入れてもらったと思って照れ笑いを浮かべているシンシャ、本当にそれでいいのか...

チェンソーマン 1〜3巻 を読む

 

日本近代短篇小説選 昭和篇3 を読む

小島信夫 小銃

文章と出来事が一対一対応でなく、鮮やかに飛躍して物事が移ろうので新鮮に思った。誰かの文体を1人分だけインストール出来るとして今ならこの人を選ぶかもしれない。夏の葬列に続きまた女の人を殺して内省に励むやつかと思うけど読後に残ったものには確かな奥行きがあった。「だから分って」の声だけ響いてそれがどこまでも優しくて頭がおかしくなりそう

吉行淳之介 驟雨

幸田文 黒い裾

お盆の間はずっと葬式について考え、私が卒業式のことが好きなのは別離の雰囲気が色濃いからで、それで言うと自分の葬式が最も好きなのではないかと思っていた。ので、良いタイミングで読めて良かった。こちらもぱきぱきと進んでいくのがかっこよかった

庄野潤三 結婚

 

ナボコフ ロリータ を少し読む

12歳ってこんな無垢で可愛らしい年齢だったかな この頃もう何もかも知った気でいて既に嫌なことばかりだった気がする、いや、ハンバートにそう見えているだけか 目を舐めててびっくりした  

読んでいるとなぜか自分のことが気になり出す 腕の骨は肘から手首にかけて少し捻れていて、手首の胴体に近い方の端からぺりぺり剥がしていけばトイレットペーパーの空芯を解体するときのように平行四辺形になるだろう 手は手首に水平にくっついているのではなく指先に向かってゆるく下降しているので、腕全体を机にくっつけようとしても机と腕の間にはかならず小さな空間が生まれる

 

ブルーピリオドを読んでいたときに、人生を変えるような全てを投げ打って打ち込めるものとの劇的な出会いはもう期待しないけれど、私にも向こう数年を少し埋めてくれるような何かがあったらいいなと思っていた ことを思い出した それすら難しいなら真逆だけどすべての係累が消えさったのちに取り返しがつかなくなるとか、そんな感じでも良いかもしれない  以上が22歳の抱負になります 終わり