人間性の快復をめざして

修論の諸々が終了し、押し付けられた引き継ぎの雑務をこなすだけの日々になった。教員はメールでも不快感を隠そうともしないような人間だが、雑務を押し付けるときだけはいやに丁寧なメールを寄越した。あまりに酷い2年間だった。研究室選びに迷う学部生に向けて、こんな研究室は選んではいけないと講義できるだけの経験はあると思う。

最近は何をする気にもなれない。布団にいそいそと潜り込んでひたすら寝ている。そうしていると1日が終わる。この徹底した姿勢は、社会に抵抗しているかのように見えるだろう。いつの間にか心を動かされるということがほとんどなくなった。ありとあらゆる他人にぞんざいに扱われているように思う。本を読まなくなったし、大型書店に行っても本当に何とも思わなくなった。これまでどの棚をどのように見て、一日中でもここにいられると感じていたのか全く思い出せなかった。勉強したいことも今はひとつもない。昔の自分からしたらありえないことなのかもしれないが、悪い方へ転がってゆくのはこうも簡単なことなのだった。というか、ブログもどんな風に書けばいいんだっけ。引っ越したら全て元通りになることを期待したいが、さて元通りになったところで私は生活出来るのだろうか。当たり前に整理整頓して朝は起きて夜は寝て、自分自身を取り戻したいと思っている。終わり