眠りの日々

中上健次  眠りの日々 を読む

まさしく眠りの日々を過ごしている。

”ぼくはなにもしたくないのだ、ぼくには歯痛や、女の子が月々、子宮から血のかたまりが膣を通って排出される時味わう不快感をやわらげるための薬をのんで、ふらふらになって一人でじっと部屋にいて、こみあげてくる反吐を眼球にぬくい涙の膜をはって耐えているのが似合っているのだ、なにもないのだ。”

肺に取り込まれたエアコンの生温い風が身体を腐らせている気がした。夢の中で良い文章が書けたけど忘れてしまった。

クリスマスカードを買って書いたものの相手の新しい住所が分からなかった、自分が文章を記したことでカードのデザインが台無しになっているように思えた。そうこうしているうちにきっとクリスマスが来てしまって、カードは捨てることになるだろう。あっけない繋がり。みんな変わっていくというありきたりな絶望が心を占めている。大学の講義って病院の待合室で永遠に待たされてるみたいで本当に嫌だなあ。終わり