夏は良かった。夜でも暖かくて、ワンピース一枚とサンダルでどこに行くのも簡単だった。

最近は友達との予定が多くて、寒いのに出かけなければならず、申し訳ないけどちょっと嫌だった。友達が増えすぎるなんてことが起こるとは思わなかった。友達が多いことは特別なことだと思っていたがなんてことはなく、みんなそれぞれ用途に合わせて友達を選択していて自分がその中の1人に加わったというだけの話で、本当に大事なことについてはお互い黙ったままだ。私も同じように映画を観るときの友達や走るときの友達がいて結局やってることは同じで、これまで友達が少なかったので何だか悪いことをしている気になることもあるけど、そういうものなのだろうと思う。

依存先は多い方がいいなんてよく言うけれど、嫌いなところが1個もなくて、全部のことを小さな声で打ち明けられるような人がたった1人いてくれたらと思う。

自分は地方に生まれても勉強していたことで自由を得た実感があった。けど本当は勉強とかそんなことは関係なく、どんな人でも好きなところで好きなように暮らす権利があるはずで、そのことに気が付いたのは最近だった。いろんな人に頼って得ている自由を特権だと勘違いしていた。それに気づいたところで何も変わらない。私は明日からも休み続け将来についてまた延々と考え始める。かつての中学校の同級生たちはあの何もない町で労働を続けるだろう。

最近、時間がありすぎるときは時間を早送りするために寝たりしていて、我ながら変だと思う。今人生の中で一番長い休みということは分かるけど、最中にいるとき結構何も出来ないものだ。休みと言いつつ大学に行く事も多いのでよく分からない。とにかく寒いと思っている。寝ているのに、やりたいことが多くて時間が足りないとも思う。よく分からないのだ本当に。

twitterを見てると嫌な話題ばかりで痴漢とか医大入試とか私はどう考えてもおかしいと思うけど、そうは思わない人も大勢いるようだった。本当に疲れる話だ。疲れるなら見なければいいという常套句もあるが、まあある意味で真理だろう。結局変わらないという諦めが何もかもを覆っている。twitterは疲れるし友達から届くLINEに返信するのも面倒になってきたので言葉が全く分からない国に行きたいとぼんやり考えてる。

言葉が分からず意味もなければ、頭の中が幾らかすっきりして、友達のLINEも世の中のどうしようもない事も私を放っておいてくれるだろう  終わり