ナイトクルージング

Fishmansのライブ盤「8月の現状」が大好き

初めから終わりまで孤独で寂しい音が鳴ってて、例えば木星に取り残されて無人のバス停のベンチで来るはずもない迎えを待っているとき、WALKMANで聴いているのはこのアルバムだと思う。あるいは部屋で静かにこれを聴いていれば、木星でたった1人になってしまったときの、寂しくて悲しい、優しい気持ちになれる気がする。

疲れたからしばらく寝ます。終わり

ハンドクリーム

手の皮膚がおかしいというようなことをよく言われるので、うーんそうなのか、と思ってハンドクリームを買う、みたいなことが商業主義によって細分化された身体のありとあらゆる部位で生じている。社会通念やジェンダー規範の通りまともになるためお金を使うのはとても虚しいことだった。

こうあるべきというのが広告で延々と垂れ流され全く気がつかないままに価値観を歪め、いとも簡単に自由と自尊心を奪っていく。可愛いとか細いとか言われるのもそれらと何ら変わらないばかりか、身近な人に言われるだけより脅迫じみて聞こえるようになった。

レコードプレーヤーは良い買い物だった。初めてのレコードはチック・コリアのクリスタル・サイレンスにした。Spotifyで聴いていて好きだったし、実際に見るとジャケットも良い感じだった。広い店内で知っているのがこれくらいしかなかったので迷う必要もなかった。お会計をしてくれたのは70代くらいの女性だった。女の人でレコード聴く人ってあんまりいないから、と言って微笑んでくれた。これが初めて買うレコードなんですと言ったら、驚いていた風だった。たくさん置いてるのでたくさん聴いてくださいねと言ってくれた。自分の知らない曲がまだまだあるのだと思った。終わり

詩って、一人の人間が何かしらを信じて孤独に言葉を発しており、全て美しすぎて草 

IKEAで詠んだ一句

ぬいぐるみ 買ってどうする ぬいぐるみ

中1のときのクラスは不登校の生徒が多かった。3人くらいいたのではないか。担任の先生が好きだった。先生は年度末に異動になり、最後のホームルームで「何かつらいことがあっても毎日学校に通い続けたあなたたちは偉い」というようなことをはっきりと言って、それが今でも心に残っている。不登校の生徒によほど苦労したのだろうか。平凡であること、見向きもされないような日々の頑張りに光を当ててくれたような気がした。終わり

土日最高

2021年マイベストソングがどうやっても納得出来ない。もうええわ。藤井風いいね。幸せにするとは言葉の響きのような大層なことではなく毎朝早く起きて2人分の朝食を作るような地味なことなんだと思ったが、どうですか?友達の名字変わるのエグい。実家近くのスーパーで下の学年の子がバイトしていたときの違和感というか微妙な感じを思い出した。知らないとこでカチッとスイッチが切り替わって人生のフェイズが変わる。スイッチの押し方、自分だけ教わらなかったから、仕方ない。これから先も何度かカチカチカチとスイッチが押され講習会をハブられた自分にとって更に生きづらい世の中となっていくことと思われた。幼い頃の兄は私のことをほぼ無視していたと思っていたけど本当はウォータースライダーに一緒に乗ったり濡れた髪を拭いてもらったり、したのだった。兄は自分とは違う所謂陽キャみたいなタイプでありながら、しかし可哀想な人だった。みんな自分のことは特別可哀想だと思っている。ありきたりで特別な幼い頃の可哀想な思い出。図書カードをGETし、ジュンク堂に行ってきま〜す^_^と思ったが、そういえばしばらく前に潰れていた。他にも先に潰すものがあるだろ、研究室など。スピッツ聴きまくりDaysとなっている。愛のことば。愛のことばってある?あるとしたらどんな?0時のスーパーマーケットの選曲が良い。天国に音楽がなかったらどうしよう。天国ってないから杞憂だね。ドストエフスキー罪と罰。老人を殺してから面白い。どうやって生きていくつもりなんですか?と言われた私はフンと思いそしてキャリア支援センターの門を叩いた、そこで「就職って恋愛と似てるんですよ、全てが理想通りじゃなくてもまあ良いかなって思えるような選択をするのが大切」などというふざけたアドバイスを頂戴し、しかし妙に納得もした、私は妥協による恋愛のキチガイアンチであるため、就活も出来ないのだと。あと13歳のハローワークって知ってますか?って言われて知ってます13歳のとき律儀に読んでましたし、今となっては何もしてないことが好きのページしか興味ありませんと言えばよかったのだが、ああハイと答え、知ってると言っているのに何故か見てみると良いですよと言われた、知ってる上に23歳なのに。あなたこそ村上龍が小説家なんて誰でもなれるんだからわざわざ目指すなって謎のアドバイス書いてるの知ってるんですか?そんなこと知らなくていいよ。相談に乗っていただき大変ありがとうございました。ウチは詩人か絵描きになります。年始は妹とポケモンのラッキーの真似をして笑い転げているだけで良かった、それだけで良いのに、それだけで良いってみんな思っててそれが難しいんだね。人並みに生きるって大変。人と会うのも話すのも嫌すぎ。蜂でも飼ってお友達になろうかな?(嘘) Cocteau Twinsのレコード探しに行こうかな?(本当) それでは行ってきます、終わり

2018年の日々

2018年の日記が出てきたので読んでみると毎日飽きもせず将来の不安や現在の後悔を綴っていてもっと何かやればいいのにと思った。世の中は勉強だけではない。勉強すれば選択肢が広がると親に教え込まれたので信じていたがあれは半分本当で半分嘘だった。中学校のとき成績が悪く絵も上手くない男子生徒が美術コースのある高校を受験していて、私も含めみんなうっすらバカにしていた。高校生になってデッサン会に参加するとその人が美術コースの生徒としてモデルをやっていて帰り際話しかけてくれたのを覚えている。彼は今何をしているだろう。私が後悔に苛まれただけで終わった学部の4年間、思い出したくないような高校の3年間で、彼は何枚絵を描いただろうか。中学生の私が彼をバカにしたのは自分の視野が偏狭だったから。自分の好きなことが自分で分かり世の中を生き延びていこうとする、それを中学生でやってのけるのはすごいことだと今更思う。こんな簡単なことを分かるのに私は随分時間がかかり今は意味の分からない地点に1人で立っている、どうすることも出来ずに。2018年当時の悪い感情をたくさん思い出したからか悪い夢を見た。自分の研究がこれから全部上手くいって成果がいつか社会実装されればこんなことも思う必要なくなるのかな。いやそもそも、私はどちらかと言えば絵を描くのが苦手なので彼を羨む必要もあまりない気もする。自分は寒くなると他人を何でも羨む傾向にあるのかもしれない。

 

付き合ってくださいと言われ、嫌われたくないとか思うと生活に支障が出るから無理だと思った。好きって言ってもいつか嫌いになるのだから、今の時点で好きなのが本当でも真に受けないほうが良いとかなんとか、余計なことを考えていたためマウスに指先を深く噛まれて異常に出血した。ゴム手袋の下で血が丸く広がっていった。常に余計なことを考える私はもう既に何回も噛まれているので、そのうちアナフィラキシーで死ぬと思う。溢れる血を紙で押さえ痛みのために小さくうずくまりながら自分は他人や世の中の素敵なものと関係のないところで、こうしてるのが似合ってると思った。

 

絵を描くのは難しい。文章にしたいことはたくさんある。絵を描く人は描きたい絵がたくさんあるのだろうか。デッサンの方法を教える本はたくさんあったのでどれを買うか迷ったが、デッサンの旅をする際の持ち物リストが載っているものにした。良い買い物をしたと思う。デッサンの旅いいね。そのとき素敵な絵が描けるようにちょっとずつ練習しようと思った。

 

小さい青い車を見た。かっこよかったので、将来はこれに乗りたい。

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終わり

2021年12月

休んでいた研究室の人が復活したかと思いきや今度は別の人が来なくなった。

誰か来なくなると心配だし自分の仕事が増えるし1ヶ月も休むなんて羨ましいし、こちらも結構影響を受けてしまう。

また、自分が気分屋すぎて呆れる。この病的な気分の変動がなければ良いのにと思う。答えはメンタルタフネス、宇多田ヒカルが歌っていた。

 

働いている友達2人と遊んだ。明るい2人なのに、自分がかなり落ち込んでいるときにしか思わないようなことをぽつぽつ話していて心配になった。これまでも苦しいと思っていたが社会に出ても相変わらずこんなに苦しいとは、どうしてこんな社会なんだろうといつものように深刻に考え、研究室を1日休んだ。辛かったら辞めればいいとか言うけど、何かを捨てる選択は簡単に出来るものではないし、基本的には耐えるしかない。そういうふうに過ごしてきてそれはこれからも変わらず、みんなも言わないだけである程度はそのように暮らしているということが分かって悲しかった。

 

そういえば仙台で最も好きな書店の店主の方が本の中でインタビューに答えていて、店を出した当初は口を出されることに対してほっといてよと思っていました、というようなことはっきりと言っていて、これまで以上に好きになった。私もよく、ほっといてよと思うから。ぼーっとしていて開店時間前にガラガラっと戸を開けて入ってしまったことがあって、それでもよく行っているからか快く店の中を見せてくれて「いつでも来てください」なんて言ってもらって、あれは今年で一番嬉しかったことかもしれない。

 

美術部の先輩が冨樫義博レベルE石黒正数の外天楼を貸してくれた。どちらもとても面白かった。

 

自分は人生の全ての領域に綿密に組み込まれた競争からいい加減に降りて(降りられないけど、出来るだけ遠ざかって)これからは楽しくなくてもいいから苦しくならず生活したいと思っていて、余裕のない頭でどうすればいいのか考えたり考えなかったりしているのですが、この姿勢はあまり理解されず、就活を頑張っている人から要らないアドバイスを受け取ることが多い。こういう時にほっといてよと思う。グループディスカッションと聞いただけで具合が悪くなる人間と平気な人間がいて、後者が偉そうにしているのが就活およびその向こう側の社会であると思うと、本当に呆れる。はい 研究室と(やってもいない)就活で頭がアレになってしまう、典型的なM1の12月でした、終わり

睡眠者の美学

高校時分の私は常に眠くて眠くて仕方なく、教師にバレず授業中に居眠りすることに関して、最終的にほぼプロフェッショナルと言っていい領域に達した。

基本的なやり方は以下の通り。

まず頬杖をつく。そしてシャーペンを持った姿勢を保持したまま顔を下に向け、あとは睡眠欲に身を任せるのみ。

しかし本気で寝てはいけない。我が母校で本気で寝たら本気で怒鳴られる。睡眠者を見逃してくれるタイプの教員が授業をしていたとしても、見逃さないタイプの教員が廊下から覗いてきて、後からガチ説教してくるなどの異常事態もザラであった。眠い気持ちも十分に理解出来るが、バレないためにも睡眠は最小限に抑えるという心意気は持ってもらいたい。

最大のポイントは、意識が戻った瞬間に教師の方を凝視し、必要以上に頷いてみせること。これによってしっかりと授業を受けているように印象付ける。この点を徹底すればまずバレない。

受験も近い。眠くて仕方ない高校生諸君の健闘を祈る。終わり