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1995年の冬は暖かくちょうどそのときは頭の中である7文字を脅迫的に繰り返している最中でした。右隣にはAがいて椅子の下にはおおきく背伸びをしているNがいて、それは私にとって満ち足りた空間で、みんなで夜明けが来るのを待っていました。いよいよ私たちの…

はちどり

映画はちどりを観てきました。 世界から疎外されること、自分の立ち位置すら守れない無力さ、理不尽の前に立ち竦むしか出来ないこと、理不尽が気まぐれに微笑んでくること、その動揺とやりきれなさ、誰かを傷つけてしまわずにいられないこと、同じ気軽さで誰…

小銃

市川春子 虫と歌 宝石の国 11巻(+9,10巻) を読む 虫と歌、初めて読んでから5年は経っているがヴァイオライトの話がようやく分かった気がする 小指を引っ掛けたって、すごい 宝石の国はフォスのことを考えてやる人がマジに1人もいないので驚愕した やっと見つ…

日常生活の冒険

同じ姿勢で夜となく昼となく本を読んでいると意味のない小さな虫にでもなった気分だった。朝9時まで読書したりしてた。 ゴーゴリ 鼻 を読む 自分にとって一大事でも周りから見たら大したことない、みたいな感じで面白い。 鼻がなくなったら騒ぐと思うが、友…

夏は良かった。夜でも暖かくて、ワンピース一枚とサンダルでどこに行くのも簡単だった。 最近は友達との予定が多くて、寒いのに出かけなければならず、申し訳ないけどちょっと嫌だった。友達が増えすぎるなんてことが起こるとは思わなかった。友達が多いこと…

センター試験の思い出

センター前日に学年で激励会みたいな意味ない会があって、雪道でバスが遅れその意味ない会に遅刻したのだが、担任に明日は置いてくからなと言われ、勝手にしろと思った 当時は常に喧嘩腰で生きていたため。 二次試験で国語は無かったから80分に国語の3年間が…

われらの時代

家に小さい虫が出てそれらを潰したり、乾かない洗濯物を乾かしたり、他人にいらないことを話したり、いらないことを言われたり、LINEを無視したり、感心したフリをしたり、見たくないものを見たりしているうちにもう完全に疲れてしまった。 世の中にはもっと…

ある季節が過ぎること

ポッキーの相性占い(そういうものがある)で、世界一仲良いというか私が好きな友達との相性度が96/99ポッキーだった。 やったー!嬉しい!というのももちろんあるが、このポッキー占い信憑性あるなという方が大きい。本当に仲良しというのが真で、相性占いは…

朝から大学。レポートを提出し、学食で妙なうどんを食べる。キャンパスを移動し、読みもしない本を買う。学食で白くまアイスを食べて寝る。書類を提出する。 18時開始のゼミまで時間があるから美術部の部室に行って漫画を読むか、と思って部室に行った。誰も…

Summer Reminds Me

小袋成彬のSummer Reminds Me という曲がある。 "それは今まで一番泣いた日" "明日は荷物を全部引き揚げ 新しいセーターを買いに行こう 紙に名前を書くだけのこと 嫌だな嫌だな" "堪えろ思いの丈 辛いのは俺だけ 暴れても仕方ねえ" 結局なにがそこまで精神を…

僕らはもっと繊細だった。

夜行バスで東京に行き、ムンク展を観た。リーキット展には行っていない。上野公園の広大な敷地に幸せそうな人がたくさんいた。 夜に高校のときの美術部の先輩に会った。先輩が卒業してからずっと会っていなかったから約3年振りの再会だ。先輩は何も変わって…